« 『ゲート・トゥ・ヘヴン』2003年【独】△ | トップページ | 『ストレイト・ストーリー』(1999) 【米】 ◎ »

『事件』1978年【日】○

事件(1978) - goo 映画

日本映画が完全に腐りきる前の、まだパワーがあった頃の面影が見受けられる。
松本清張ものの映画化で有名な野村芳太郎の監督作品。今度は大岡昇平の原作。

事件

---以下ネタバレ---

最後にはどんでん返しがあるかと思いきや、やっぱ彼(永島敏行)が犯人そのままで良かったのは、うーんムズムズするというか…。サスペンス映画の観すぎ?大竹しのぶが怪しいとにらんでたが、彼女に何かありげだったのは、嘘をつく事で、彼への純愛を貫き通したから、ということか。日本人のいかにもな美徳だね。裁判そのもののをまっすぐに忠実に描いた作品なのでしょう。

それから、キャストがすごい豪華だこと!!裁判官に佐分利信(若い頃から落ち着いて妙に渋かったから、渋さも抜けきって本当に普通の人のような容貌、いい意味でネ)、検事に芦田伸介(チビでチンクシャな親父なのにやたら漂うダンディズムは何?サングラスとヒゲの魔力かな)、弁護士に丹波哲郎(かっこいい!よくセリフを覚えてこないで現場に来たという逸話を聞いたので、心配してたが、うまいし、堂々としたものだし、難しいセリフを早口で言えたものだ。すごいじゃない丹波哲郎)、証人がこれまたスゴイ!佐野浅夫(チョイ役)と西村晃の新旧水戸黄門対決。北林谷栄(うまいっ!声だけ聞いてたら素人のおばちゃんかと思うほど、田舎のおばちゃんらしさがリアルで自然だった)、森繁久彌(金物屋の親父。贅沢な配役。もちろんうまい)などなど…。

 特典の特報(予告編の長いやつ)がこれまたスゴイ。監督・野村芳太郎による、原作者・大岡昇平へのインタビューシーン。貴重だ。さらに野村芳太郎と佐野洋&小林久三が並んで歩いてしゃべっている映像もあるぞ。ちなみに脚本の新藤兼人も出てくる。(今考えると、だから乙羽信子も出てたのね)。短い予告編では、エレクトーンの鬼才だかがテーマ曲をやたら弾くシーンが必要以上に出てきて珍品。そんな訳でいろんな意味で楽しめました。

|

« 『ゲート・トゥ・ヘヴン』2003年【独】△ | トップページ | 『ストレイト・ストーリー』(1999) 【米】 ◎ »

日本映画 ○」カテゴリの記事

コメント

はじめまして

「事件」昨日観たばかりなのですが、ラストシーンを観て「大竹のお腹の子は渡瀬が父親だったのか!」と思ったのですが、ネットで感想などを読んでも、そう思っている人はいないようで…

穿った見方が過ぎますか?

投稿: ryotarocker | 2019年3月 8日 (金) 20時13分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『事件』1978年【日】○:

« 『ゲート・トゥ・ヘヴン』2003年【独】△ | トップページ | 『ストレイト・ストーリー』(1999) 【米】 ◎ »