書籍・雑誌

2009年7月 2日 (木)

第141回芥川・直木賞候補作発表

文学賞:芥川賞と直木賞候補者12人の顔ぶれ発表(毎日新聞)

▼芥川賞
磯崎憲一郎「終の住処」 新潮6月号
戌井昭人「まずいスープ」 新潮3月号
シリン・ネザマフィ「白い紙」 文學界6月号
藤野可織「いけにえ」 すばる3月号
松波太郎「よもぎ学園高等学校蹴球部」 文學界5月号
本谷有希子「あの子の考えることは変」 群像6月号

▼直木賞
北村薫『鷺と雪』 文藝春秋
西川美和『きのうの神さま』 ポプラ社
貫井徳郎『乱反射』 朝日新聞出版
葉室麟『秋月記』 角川書店
万城目学『プリンセス・トヨトミ』 文藝春秋
道尾秀介『鬼の跫音』 角川書店

文藝春秋 各賞案内

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2009年6月28日 (日)

古本検定

『彷書月刊』2009年6月号を貸りて読む。
特集は「古本検定」。

初級はそこそこ解けた。
中級・上級は難しくて、ほとんどわからなかった。

ただ、出題ミス?をひとつ見つけた。
笠智衆が古本屋を演じた映画は?という問題。
答えが「吶喊」となっていたが、これは間違いだ。
正しくは「肉弾」のはず。
同じ岡本喜八監督だから、出題者が混同してしまったのかな。

Housyo0906

彷書月刊を読む(公式サイト)

吶喊 とっかん(1975) - goo 映画

肉弾(1968) - goo 映画

肉弾 [DVD]
肉弾 [DVD]

古本検定・初級編(「無名鬼日録」さん)

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2009年1月15日 (木)

第140回芥川賞・直木賞 決定

直木賞は天童荒太氏・山本兼一氏、芥川賞は津村記久子氏(朝日新聞)
芥川賞に津村記久子さん 直木賞は天童、山本さん(北海道新聞)

芥川賞は津村記久子「ポトスライムの舟」。
直木賞は天童荒太『悼む人』・山本兼一『利休にたずねよ』。

悼む人  利休にたずねよ

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2008年7月15日 (火)

第139回芥川賞・直木賞 決定

芥川賞、楊逸さん「時が滲む朝」 初の非日本語圏出身(朝日新聞)
芥川賞に中国人女性の楊逸さん(日刊スポーツ)

芥川賞は楊逸さん「時が滲む朝」。
直木賞は井上荒野『切羽へ』。

切羽へ
切羽へ

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2008年7月 3日 (木)

第139回芥川賞・直木賞候補作発表

久しぶりに更新。
一応定例になっているので。

「愛しの座敷わらし」候補に 芥川・直木賞候補作発表(朝日新聞)
芥川、直木賞 候補作を発表 選考会は15日(北海道新聞)

▼芥川賞
磯崎憲一郎「眼と太陽」(文芸夏号)
岡崎祥久「ctの深い川の町」(群像6月号)
小野正嗣「マイクロバス」(新潮4月号)
木村紅美「月食の日」(文學界5月号)
津村記久子「婚礼、葬礼、その他」(文學界3月号)
羽田圭介「走ル」(文芸春号)
楊逸「時が滲む朝」(文學界6月号)

▼直木賞
井上荒野『切羽へ』(新潮社)
荻原浩『愛しの座敷わらし』(朝日新聞出版)
新野剛志『あぽやん』(文藝春秋)
三崎亜記『鼓笛隊の襲来』(光文社)
山本兼一『千両花嫁 とびきり屋見立て帖』(文芸春秋)
和田竜『のぼうの城』(小学館)

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2008年1月16日 (水)

芥川賞・直木賞 決定

芥川賞は川上未映子「乳と卵」(文学界12月号)、
直木賞は桜庭一樹「私の男」(文藝春秋)。

文藝春秋 各賞案内

芥川賞に川上未映子さん 直木賞は桜庭一樹さん(アサヒ・コム)

川上未映子の純粋悲性批判

私の男
私の男

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2008年1月14日 (月)

[本] 鹿男あをによし(万城目学)

鹿男あをによし

最近気になっていた作家。今度ドラマ化されるというので手にとった。
よくこんな話思いつくなあ!と感嘆しながら、かなり楽しく読んだ。

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2008年1月 7日 (月)

芥川賞・直木賞候補 発表

直木賞候補は北海道出身者が2名とのこと。

芥川賞候補に初の中国籍作家、楊逸さん「ワンちゃん」(読売新聞)
芥川賞候補に初の中国人、楊逸さん(朝日新聞)
直木賞 札幌市在住の佐々木譲さん候補に 浦河町出身の馳星周さんも
(北海道新聞)

▼芥川賞
楊逸(43)「ワンちゃん」(文学界12月号)
川上未映子(31)「乳と卵」(文学界12月号)
田中慎弥(35)「切れた鎖」(新潮12月号)
津村記久子(29)「カソウスキの行方」(群像9月号)
中山智幸(32)「空で歌う」(群像8月号)
西村賢太(40)「小銭をかぞえる」(文学界11月号)
山崎ナオコーラ(29)「カツラ美容室別室」(文芸秋号)。

▼直木賞 
井上荒野(46)「ベーコン」(集英社)
黒川博行(58)「悪果」(角川書店)
古処誠二(37)「敵影」(新潮社)
桜庭一樹(36)「私の男」(文芸春秋)
佐々木譲(57)「警官の血」(新潮社)
馳星周(42)「約束の地で」(集英社)

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2007年12月 1日 (土)

[本] 『荒地の恋』(ねじめ正一)

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2007 文藝春秋 ISBN:978-4163263502

詩人の北村太郎が、親友だった田村隆一の妻と50歳をすぎてから
恋に落ち、不倫関係になる小説だというので読んでみた。
完全にミーハー的な興味からである。

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2007年7月17日 (火)

芥川賞・直木賞 決定

芥川賞は諏訪哲史「アサッテの人」(群像6月号)、
直木賞は松井今朝子「吉原手引草」(幻冬舎)。

直木賞
芥川賞
 (文藝春秋ホームページ)

芥川賞に諏訪哲史さん、直木賞は松井今朝子さん(アサヒ・コム)

吉原手引草
吉原手引草

おめでとうございます。

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2007年7月 5日 (木)

芥川賞・直木賞候補

きたか未映子!

第137回芥川賞候補に「わたくし率 イン 歯ー、または世界」がノミネート、そして卵子
 (未映子の純粋悲性批判)

芥川・直木賞候補作決まる 選考会は17日(アサヒ・コム)
芥川、直木賞候補決まる(nikkansports.com)

▼芥川賞
・円城塔「オブ・ザ・ベースボール」(文学界6月号)
・川上未映子「わたくし率イン歯ー、または世界」
 (早稲田文学0)
・柴崎友香「主題歌」(群像6月号)
・諏訪哲史「アサッテの人」(群像6月号)
・前田司郎「グレート生活アドベンチャー」(新潮5月号)
・松井雪子「アウラ アウラ」(文学界3月号)

▼直木賞
・北村薫「玻璃の天」(文芸春秋)
・桜庭一樹「赤朽葉家の伝説」
 (東京創元社)
・畠中恵「まんまこと」(文芸春秋)
・万城目学「鹿男あをによし」(幻冬舎)
・松井今朝子「吉原手引草」(幻冬舎)
・三田完「俳風三麗花」(文芸春秋)
・森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」(角川書店)

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2007年4月 5日 (木)

[本] ロング・グッドバイ (村上春樹)

ロング・グッドバイ

読了。

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2006年10月 5日 (木)

[本] おかしな男 渥美清 (小林信彦)

おかしな男 渥美清
おかしな男 渥美清

小林信彦の本は中毒になって困ります・・・。
何度も繰り返して読んだ一冊。

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2006年7月 4日 (火)

芥川、直木賞の候補作が決定

第135回芥川賞候補作品決定!

■芥川賞
伊藤たかみ「八月の路上に捨てる」(文學界六月号)
鹿島田真希「ナンバーワン・コンストラクション」(新潮一月号)
島本理生「大きな熊が来る前に、おやすみ。」(新潮一月号)
中原昌也「点滅…」(新潮二月号)
本谷有希子「生きているだけで、愛。」(新潮六月号)

第135回直木賞候補作品決定!

■直木賞
伊坂幸太郎「砂漠」(実業之日本社)
宇月原晴明「安徳天皇漂海記」(中央公論新社)
古処誠二「遮断」(新潮社)
貫井徳郎「愚行録」(東京創元社)
三浦しをん「>まほろ駅前多田便利軒」(文藝春秋)
森絵都「>風に舞いあがるビニールシート」(文藝春秋)

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2006年1月17日 (火)

芥川賞・直木賞決定

芥川賞:絲山秋子さんに決定 直木賞は東野圭吾さん
(毎日新聞)

芥川賞に絲山秋子さん、直木賞は東野圭吾さん
(アサヒ・コム)

おめでとうございます。

芥川賞候補、旭川市出身の清水博子さんは残念でした。

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2006年1月11日 (水)

旭川出身の清水博子さんが芥川賞候補に

「vanity」(新潮十月号)で第134回芥川賞候補になった
清水博子さんは、旭川出身だそうです。

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2005年12月21日 (水)

トレヴェニアン氏 死去

米作家トレヴェニアン氏死去(日刊スポーツ)

夢果つる街」は大傑作でした。

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2005年7月14日 (木)

芥川賞、直木賞決定

第133回直木賞は朱川湊人さんに決定!(文藝春秋)

第133回芥川賞は中村さんに決定!(文藝春秋)

おめでとうございます。

花まんま
花まんま
朱川 湊人

銃

中村文則
遮光
遮光
中村文則

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2005年7月 7日 (木)

芥川賞・直木賞の候補がきまる

芥川、直木賞の候補決まる、選考会は14日(日刊スポーツ)

「同時多発テロ」という言葉をまた聞くことになるとは。
合掌。

第133回芥川賞の候補作が発表されました(文藝春秋)

■芥川賞
伊藤たかみ「無花果カレーライス」(文芸夏号)
楠見朋彦「小鳥の母」(文学界6月号)
栗田有起「マルコの夢」(すばる5月号)
中島たい子「この人と結婚するかも」(すばる6月号)
中村文則「土の中の子供」(新潮4月号)
樋口直哉「さよなら アメリカ」(群像6月号)
松井雪子「恋蜘蛛」(文学界6月号)

第133回直木賞の候補作が発表されました(文藝春秋)

■直木賞
絲山秋子「逃亡くそたわけ」(中央公論新社)
恩田陸「ユージニア」(角川書店)
朱川湊人「花まんま」(文芸春秋)
古川日出男「ベルカ、吠えないのか?」(文芸春秋)
三浦しをん「むかしのはなし」(幻冬舎)
三崎亜記「となり町戦争」(集英社)
森絵都「いつかパラソルの下で」(角川書店)

あら、絲山さん今回は直木賞の候補?

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2005年3月27日 (日)

有田さんの新刊

私の家は山の向こう―テレサ・テン十年目の真実
私の家は山の向こう―テレサ・テン十年目の真実

ザ・ワイドでおなじみ、有田芳生さんの本が3月26日発売。

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2005年2月26日 (土)

[本] 失われし書庫 (ジョン・ダニング)

失われし書庫

古書店主クリフ・ジェーンウェイ・シリーズの3作目。

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2005年1月13日 (木)

芥川・直木賞 決定

芥川賞に阿部和重さん、直木賞は角田光代さん(読売新聞)
芥川賞に阿部和重さん、直木賞は角田光代さん(アサヒ・コム)

おめでとうございます。

角田光代+岡崎武志の「古本道場」(ポプラビーチ)

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2005年1月 8日 (土)

あだち充「H2」がドラマ化

P020108

H2 ワイド版 一括販売 (bk1)

あだち充の「H2」がドラマ化とのこと。
「王様のブランチ」を見てたらやってた。
TVの連続ドラマなんてもうずいぶん見ていないけれど、好きなマンガなのでちょっと気になった。

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2005年1月 6日 (木)

芥川・直木賞 候補作発表

芥川、直木賞候補決まる 21歳白岩さんら14人(茨城新聞)
芥川・直木賞:候補作に若手の波(毎日新聞)

芥川賞
阿部 和重(36)「グランド・フィナーレ」
石黒 達昌(43)「目をとじるまでの短かい間」
井村 恭一(37)「不在の姉」
白岩  玄(21)「野ブタ。をプロデュース
田口 賢司(43)「メロウ1983」
中島たい子(35)「漢方小説
山崎ナオコーラ(26)「人のセックスを笑うな

直木賞
伊坂幸太郎(33)「グラスホッパー
岩井三四二(46)「十楽の夢
角田 光代(37)「対岸の彼女
古処 誠二(34)「七月七日
福井 晴敏(36)「6ステイン
本多 孝好(33)「真夜中の五分前
山本 兼一(48)「火天の城

ざっと見たところ、今回も北海道関係者はいないようですね
(もしいたらごめんなさい)

「野ブタ。をプロデュース」と「人のセックスを笑うな」は最近書店で目立ってました。
タイトルのインパクトがすごいよなあ。

(1/7追記)

芥川賞候補の石黒達昌さんは深川市出身とのことでした。
あいたた・・・やってしまった。

石黒さん(深川出身)芥川賞候補に 伊藤整文学賞の阿部さんも(北海道新聞)

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2004年11月24日 (水)

爆笑ハードボイルド

古 傷

古 傷
東直己 2004年 光文社(光文社文庫)

いや笑った笑った。

『古傷』は、短編集『逆襲』(2001)で初登場した私立探偵・法間謙一を主人公に据えた初の長編となる。
「逆襲」が非常に面白かったので、続編を心待ちにしていた。
ついに出たよ!

この法間探偵、とにかく会った相手を褒めておだててヨイショしまくるという、前代未聞の幇間(ホウカン)探偵である。
超軽薄な男だが、探偵としての実力はしっかりと備えている。
ひたすら褒める探偵手法で爆笑させつつ、いつのまにか事件を解決へ導いていく驚くべきヒーロー。
短編の「逆襲」を読んだ際は、あまりの可笑しさにぜひシリーズ化してほしい、そして出来れば長編で読みたい、と強く思ったものだ。

ただし一面で、長編は無理かもしれない、というあきらめの気持ちもあった。
何しろ主人公のキャラクターが特異すぎる。
この主人公が長丁場で活躍するとなると、膨大な数のヨイショを
主人公に言わせ続けねばならないわけで、著者の負担は想像するに余りある。
かなりの難事業となるはず。

そこを、東氏、よくぞチャレンジして、完成させてくれた。それだけで感動なのである。
光文社文庫の書き下ろし。
少々字が大きく、薄めの本ではあるが、出ただけでも十分満足だ。

そしてもちろん内容もバッチリ面白かったのだった。
法間の超人的なお世辞の数々には笑わせてもらった。
ラストはほんの少し苦い味わいであった。
法間がなぜお世辞を言うのか、その理由らしきものがほんの少し垣間見えて、ちょっと共感を覚えたりもする。

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2004年10月20日 (水)

桐島いつみ

まんが家の桐島いつみさんの公式サイトがあった。

トップページでいきなり怒られる。
なんで???

「東京まで2時間」「栄光まっしぐら」を読んだのだが、ばかばかしくてやたらとおもしろかった。
しかし現在いずれも品切れです。
古本でも、このへんのコミックが一番探しにくいだろうな。

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2004年10月15日 (金)

クレイグ・ライス『スイート・ホーム殺人事件』

P1015.jpg

14歳の長女ダイナ、12歳の次女エープリル、10歳の長男アーチー(日本式に言えば)の三姉弟が探偵役をつとめるユーモア・ミステリー。

カーステアズ家は母親と子どもたちの4人暮らし。
多忙なミステリー作家の母マリアンのために、3人の子どもたちは一致団結して家事を手伝っている。
時々はけんかもするが、母想いで仲の良い三姉弟である。

ある日、隣家で殺人事件が起こる。
「ママがこの事件を解決すれば、きっと有名になって『ご本』がたくさん売れるのでは」と三姉弟は考えたが、ママは仕事に没頭してとりあおうとしない。
そこで子どもたちは独自に事件を捜査することにした・・・。

ミステリでは珍しい「です・ます」体の翻訳文。
ほのぼのとして、愛らしい物語(殺人はしっかり起こってますが)に文体がよくマッチしている。
言葉遣いが古めかしくも上品で、読んでいて心が洗われるような気さえする。

他に類のないタイプのミステリで、傑作だと思う。
仲良し親子の話で泣ける人は必読です。

余談だが、「おっとり型の長姉・頭の回転が速くおてんばな妹・経済力のある末っ子」の三姉弟という設定は、末っ子を女の子にすれば、そのまんま赤川次郎の「三姉妹探偵団」になるなあ。


HOME SWEET HOMICIDE (1944)

クレイグ・ライス『スイート・ホーム殺人事件』(bk1)
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1976年 早川書房(ハヤカワ文庫)

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2004年10月 9日 (土)

パーネル・ホール『探偵になりたい』

テンポがよくて、楽しめた。
主人公の素人中年探偵が、なぜか自ら危ない橋をわたろうとする。
ハラハラする。


DETECTIVE

パーネル・ホール
1989年 早川書房(ハヤカワ文庫)

探偵になりたい(bk1)
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2004年10月 5日 (火)

天国の・・・

天国の本屋

松久淳+田中渉 2000年 かまくら春秋社

昼休みの1時間で読了。
なんじゃこりゃ。

オンライン書店のレビューなど読むと、絶賛の嵐なんだなあ。
わからん・・・。

文章担当とアイディア担当?で役割分担されているそうなのだが、
そのわりに文章が???
それで醒めてしまう。

横書きにも面くらう。
メール世代の、あまり本を読まない若い人向け、ということなのか。
本に慣れていない人に、本の良さを知ってもらいたい、という
意図があるのかな。
そういうことなら、まあ、な。

すでに本が好きな人にはおすすめできません。

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2004年9月 4日 (土)

マダム・タッソーがお待ちかね

Waxwork(1978)

ピーター・ラヴゼイ 真野明裕訳 1986年 早川書房(ハヤカワ文庫)

舞台は19世紀末のイギリス。
「マダム・タッソー蝋人形館」は、殺人鬼たちの蝋人形を展示し人気を集めていた。
その罪人たちの列に、新しく加わろうとしていた若く美しい女性。
その絞首刑の日までの残り少ない期間で、クリッブ部長警部は事件についての極秘再調査を命じられる。
マダム・タッソーがお待ちかね・・・・・・。

無駄のない構成で、楽しめた。
ヴィクトリア朝という時代設定が、絶妙な味付けになっている。

瀬戸川猛資による解説を読むと、主役のクリッブ部長刑事は他の作品でも活躍しているという。
その第一作は、『死の競歩』!
どんな小説なんだろう・・・気になる・・・。
オリンピックの時期に便乗して取り上げたかったな。


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2004年9月 1日 (水)

探偵学入門

THE RELUCTANT DETECTIVE AND OTHER STORYS(2001)

P0901.jpg

マイケル・Z・リューイン 田口俊樹・他訳 早川書房(ハヤカワ・ミステリ) 2004年

著者初の短篇集。
21篇も収録されていて、盛りだくさんである。

「はじめに物語ありき」と題された序文と、各短篇について著者自ら短く解説したあとがき「ストーリー・ノート」が付されている。
それぞれの物語が執筆された背景が垣間見えて、ファンにはうれしい。

探偵家族・ルンギ一家ものが6篇、のら犬ローヴァーとパウダー警部補がそれぞれ1篇ずつ収録されている。
さらにちょっとお間抜けな副大統領ダニー・クエールの短篇が2篇、未発表だがすでに短編10篇が書かれているという、殺し屋「ミスター・ハード・マン」が1篇。
シリーズもので合計11篇。残りの10篇は単発ものということになる。

単発ものでは「まちがい電話」「ザ・ヒット」「旅行者」の3つが気に入った。
シリーズものでは、初お目見えの副大統領ダニーと、ミスター・ハード・マンがよかった。

ダン(ダニー)・クエイルについてはこんなサイトが。
華麗なるダン・クエールの世界
いったいアメリカの政治家って・・・。

とても面白かったけれども、言ってしまうと、リューインはやはり長編の方がいい。
リューインの作品でこの短篇集を最初に読んだという人、もしいたら、まだこの作家を評価するのは早いですよ。
長編を読んでからにしてください。

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2004年8月13日 (金)

死者を笞打て

死者を笞打て

鮎川哲也 1993年 講談社(講談社文庫)

鮎川哲也自身が主人公として活躍するユーモア・ミステリー。
実在の作家や評論家をモデルにしたと思われる登場人物が多く、読んでいて楽しい。

主人公のズッコケ探偵ぶりが最高。
この作家のサービス精神が最大限に発揮された長編だと思う。
幻の探偵作家や雑誌について語られている部分も興味深い。
おもしろかった~。

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2004年6月 3日 (木)

[本] 夏をめざした少女 (リザ・コディ)

HEAD CASE

1988年 早川書房(ハヤカワ・ミステリ文庫)

地味だな!
しかし面白かった。
ヒロインが普通っぽくてよい。

彼はがっかりしたらしいが、胸が破れた様子はなかった。へんなの、と彼女は思った。誰かが自分に気があるなんて聞くと、どうしてこんなにうさんくさい目で見てしまうのかしら。(p.280)

男性主人公の場合に多い粗雑さ、下品さなどはまったくないし、
女性主人公ものミステリにありがちなジメジメ感もない。
さっぱりしてて、女性にもすすめられるハードボイルドだ。

現在品切れ。
古本では安く手に入る。
カバー装画がとり・みきだったりする。

夏をめざした少女
夏をめざした少女(XOOPS実験中)

リザ・コディ『汚れた守護天使』

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2004年5月20日 (木)

[本] 汚れた守護天使 (リザ・コディ)

BUCKET NUT

1999年 早川書房(ハヤカワ文庫)

高等教育を受けた上流の女の困るところはこれだ――障害をもっている赤ん坊とか死んだアザラシにはほんとに心を痛めるけど、生きてるほんものの人間がねぐらと食べ物を求めて自分の家の玄関にあらわれると、鼻もひっかけない。彼女のつんとした鼻をぶん殴って、窓からほうりだし、現実の人生がどんなものか見せてやりたい。(p.247)

かなりよかった。
ストーリーはガチャガチャしていたけど、
試合の場面の臨場感がすばらしい。
(主人公は駆け出し悪役女子プロレスラー)

応援している若手レスラーが初めてビッグマッチに挑むときの、
ドキドキ、ハラハラ感。
そんなプロレス観戦の醍醐味を、小説で体験できるとは。

「ロンドンの女暗殺者」の異名をとる主人公。
荒ぶる大型犬2頭を従えて入場する。
この場面が実にかっこいい。
読みながら思わず「がんばれ!」と拳を握ってしまった。
プロレスへの愛情が感じられるミステリーだ。

汚れた守護天使

(関連記事)
リザ・コディ『夏をめざした少女』

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2004年4月24日 (土)

[本] 探偵は吹雪の果てに (東直己)

fubuki.jpg

2004年 早川書房(ハヤカワ文庫)

ススキノの探偵“俺”シリーズ。
前作「探偵はひとりぼっち」から、おそらく15年くらい経っている設定だ。
一気に時間が進んでしまった。

“俺”は45歳になっている。
もう若くはない。
それでもあいかわらず、ひとりで好きなように生きている。
かなりヒドイ目にも遭う。しかし頑固に、一匹狼を貫く。
ほとんどやせ我慢なのだが。
かっこ悪いけど、かっこいいと思う。
ある意味理想の生き方だ。

北海道の田舎の醜い話がたくさん出てくる。
田舎の人だから素朴であたたかい、なんて事は嘘で、
実は田舎にこそ下衆で汚い人間がいる。
これは本当だと思う。

笑えるポイントも多い。
今回は特にギャグが切れてるかも。
言葉尻に必ず「・・・、あ!?」と言う(しかし別に質問しているわけではない)
じいちゃんとの30ページにわたる会話は傑作。
シャワートイレなしでは暮せないという情けない話にも爆笑した。

そして、今作は恋愛の話でもある。ラストがよかった。

文庫だが解説はない。珍しく「あとがき」がある。
最初にさりげなく献辞があったりもする。
なにか著者のこの作品に対する特別な思い入れを感じる。

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2004年4月18日 (日)

[本] 探偵家族/冬の事件簿 (リューイン)

FAMILY PLANNING

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『探偵家族/冬の事件簿』
マイクル・Z・リューイン 2004年 早川書房(ハヤカワ・ミステリ)

リューインといえば、心優しき探偵、アルバート・サムスンが活躍する
一連の作品が有名である。
そのリューインが、新しくスタートさせたシリーズが「探偵家族」。
家族全員で探偵業を営むルンギ家が、次々に持ち込まれる事件に
一致団結して取り組む。
「冬の事件簿」は、その探偵家族シリーズの2作目となる。

アメリカのインディアナポリスを舞台にしたサムスンのシリーズは、
スピンオフして刑事パウダーやサムスンの恋人アデルが
主人公となる物語を生んだ。
世界が拡がり、それぞれの連関はしだいにややこしくもなってきている。

加えて本編のサムスンものも、シリーズを重ねるにつれ、
ときに実験的とさえ思えるようなセオリーを無視した、
意表を突いた物語展開が多くなる。
やがて、サムスンが探偵の資格を失うかも?という局面にまで行き着いてしまった。
めちゃくちゃやりすぎて、収集がつかなくなってきたのか? 
作者は続編を書くのにちょっと苦労しているという噂が聞こえてくる。

そこで新たに登場したのが、探偵一家ルンギ家。
イタリア系の8人家族。それぞれ個性的でキャラが立っている。
これだけバランスよくガッチリした設定ができていれば、このシリーズは
永遠に続けられるんじゃないか!?

ステレオタイプな家族ということで、訳者解説では「サザエさん」一家に例えられている。
私が連想したのは「渡る世間は鬼ばかり」。ミステリ界の橋田壽賀子ドラマだ。

違う世代間の会話で小さな誤解が生じて、それが修正されないまま話が進み、
雪だるま式に大きな誤解に発展していくのがおかしい。
普段は家族に縁がない一匹狼の私立探偵ものを好んで読んでいても、
この家族は楽しい。
家族っていいもんだと、ちょっと思う。

「冬の事件簿」では、爺ちゃんと孫のコンビがいい仕事をする場面がある。
家族それぞれの組み合わせで、また面白い展開が生まれそうだ。
次回作も期待。

登場人物紹介のページに、

  フィリップ・フォックスウェル・・・白骨

とあるのが笑いました。

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探偵家族/冬の事件簿

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2004年4月14日 (水)

[本] ニコラス・クインの静かな世界 (デクスター)

The Silent World of Nicholas Quinn

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1990年 早川書房(ハヤカワ・ミステリ文庫)

モース主任警部のシリーズ、3作目となる。

何の分野においても、「達人」の仕事を見るのは楽しい。
モースは犯罪捜査の達人である。
「ニコラス・・・」は設定がシンプルなので、モースの天才的捜査が存分に楽しめる。
本格ミステリーだ。

ただしモースはよく間違う。
間違っても、それがいいんです。達人だから。天才だから。

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2004年4月 6日 (火)

[本] キドリントンから消えた娘

Last Seen Wearing

コリン・デクスター 1989年 早川書房(ハヤカワ・ミステリ文庫)

早川書房編集部編の『ミステリ・ハンドブック』で10位になっている。
デクスターでは最高位だ。
一冊選ぶとしたらこの一作になるのでしょうか。
少なくともモースのシリーズ前期ではベストと言ってよいだろうか。

確かにとんでもなく面白い。
巨大な謎、入り組んだ緻密な構成で、本格推理のなかの本格推理だ。

なのに。

それなのに、爆笑できる。
腹が痛くなるくらい笑う。
すごい小説だ。

(これも後で書き直そう)

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2004年4月 5日 (月)

[本] ウッドストック行最終バス(デクスター)

Last Bus to Woodstock

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コリン・デクスター 1988年 早川書房(ハヤカワ・ミステリ文庫)

愛すべき「モース主任警部」のデビュー作として重要な一作。

モースは私にとって<理想のオヤジ像>である。
孤独を愛し、仕事に打ち込み、ランチアをぶっとばす。
実は教養があり、音楽を愛し、繊細な神経を持ちながら、
俗っぽくて、あらゆる誘惑に弱い。
こんな中年になりたい。

この小説については、話も面白いのだが、
とにかくモースが世に出たことが一番だ。

コリン・デクスターは、あるインタビューで
「モース主任警部」シリーズ以外の小説は書かない、と
明言したという。

そして、モースは最新作「悔恨の日」で、「引退」してしまった。

もう、モース主任警部の小説は書かれることはないのか?
著者は1930年生まれ。モースとともに引退するにはまだ早いのでは・・・。
よくあるパターンで、「若き日のモース」なんていうのも読んでみたい。
(今日はここまで。いずれ書き足すかな・・・)

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2004年3月30日 (火)

鮎川作品ドラマ化リスト

ドラマ化された鮎川哲也作品のリストを作っておられる方がいた。
すばらしい。

鮎川作品ドラマ化リスト

現在も続いている火曜サスペンス劇場の『刑事 鬼貫八郎』。
そういえばこないだ『死のある風景』をやっていた。
少しだけ観たな。

鬼貫に妻子がいて違和感があったことを思い出した。
原作では独身だったはず。
あれは「勝手な変更」だったのか。

しかも糖尿病とは。
昼にカツ丼を食べようとして部下に止められていたっけ。
下戸で甘いもの好き(ココアをよく飲んでいる)という
原作の設定を、無理やり発展させたのだろうか。

とにかく原作のファンとしてはどうにもしっくりこないドラマだった。
大地康雄という配役も、なぜだ。

おお、ここにもあった。
鮎川原作 刑事鬼貫八郎シリーズ

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2004年3月28日 (日)

[本] 囲碁殺人事件 (竹本健治)

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竹本健治 2004年 東京創元社 (創元推理文庫)

この人は天才です。
大好きな作家。

竹本健治と言えば、突出した傑作「匣の中の失楽」が有名。
これが二十歳そこそこで書かれたデビュー作だというからすごい。
「アンチミステリ」と言われる、ミステリであってミステリでないような、
とにかく規格はずれの小説だ。

更に、「ウロボロスの偽書」という怪作もある。
実在の作家が多数登場する。
やはりミステリの枠に収まらない、メタミステリというのか、
まあ人を喰ったような小説。

そんな天上人竹本健治が、ちょっとした気まぐれで、
あえて地上レベルまで降りてきて、イッパンジンでも理解できる
シンプルな娯楽作品を書いた。

それがこの「囲碁殺人事件」に始まる「ゲーム三部作」なのだと、
ワタシは勝手に思っている。
大げさですね。

この作品は最初CBSソニー出版から出て、河出書房新社から文庫が出て、
角川文庫で出て、更に今年の2月に創元推理文庫に収録された、と
いうことになるのか。
この堂々たる発行遍歴。もう古典と言っても過言でない。

角川文庫は持っているが、河出文庫は見たことがない。
角川では、どうも「将棋殺人事件」が先に刊行されて、
次に「囲碁」、「トランプ」と続いたらしい。

私もこの順序で読んだが、実は発表された順序とは違うようだ。
本来「囲碁」が三部作の最初である。

このあたり、どういう理由でそうなったのか。
囲碁より将棋の方が世間一般に浸透しているからかな?

今回の創元推理文庫では有栖川有栖が解説を書いていて、面白く読んだ。
アリス氏は他人を解説する方が小説書くよりうまいのではないか、と言ったら怒られますね。


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囲碁殺人事件

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2004年3月26日 (金)

[本] 高麗秘帖―朝鮮出兵異聞 (荒山徹)

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荒山 徹 2003年 祥伝社(祥伝社文庫)

久しぶりに歴史小説でも、と思って読んではみたのだが、
残酷すぎて途中で嫌になってしまった。
話は面白いと思うのだけど。

高麗秘帖―朝鮮出兵異聞(bk1)

高麗秘帖―朝鮮出兵異聞


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2004年3月25日 (木)

[本] 聖なる酒場の挽歌 (ローレンス・ブロック)

WHEN THE SACRED GINMILL CLOSES
ローレンス・ブロック 昭和61年 二見書房(二見文庫) ザ・ミステリ・コレクション

 私がしたことはただ手持ちのものを見つめて、見つめて、見つめただけだ。そうするうちに同じものが別な光を受けて見えることがある。そして、そうなったときにはもう答えが手の内にあるというわけだ。(p.322)

ラストがよかった。
ブロックの作品としては、あるいはマット・スカダーものとしては
八百万の死にざま』がベストという評価もあるようだけど、
こちらの方がまとまっていて、いいと思った。
過去を回想するという設定も効いてる。

(過去に書いたものを一部書き直して再掲載しました)

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2004年3月24日 (水)

[本] 沈黙の函 (鮎川哲也)

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鮎川哲也 新装版 2003年 光文社 (光文社文庫)

中古レコード店を経営したくなる一冊。
実に楽しそうなのだ。

鮎川哲也作品の中でも、いちばん好きかもしれない。
物語の舞台として函館が登場する。
北海道を舞台としたミステリとしても重要な一作だ。

この光文社文庫の新装版には、カッパノベルス版で発行された際の
「著者のことば」が付録として収録されている。
1977年、レコード発明百年となるのを記念して、レコードをテーマにした長編を書いたとのこと。

光文社文庫として再刊されたときの「あとがき」も収録。
ここで語られる淀川長治氏とのエピソードも楽しい。

さらに付録として、原浩一郎による鮎川哲也のレコードコレクションについての一文、また、山前譲による解説がある。
できれば本編を読んでから解説を読むべきである。

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2004年3月13日 (土)

[本] 夜勤刑事 (リューイン)

NIGHT COVER
マイケル・Z・リューイン 1995年 早川書房(ハヤカワ・ミステリ文庫)

昼休みに読んでいたら、同僚が声をかけてきた。

続きを読む "[本] 夜勤刑事 (リューイン)"

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2004年3月 1日 (月)

[本] スティームタイガーの死走 (霞流一)

スティームタイガーの死走 ―大列車殺人―
霞 流一 2001年 勁文社 (ケイブンシャノベルス)

再版の帯には
『「このミステリーがすごい!」2002年度版 国内部門第4位!!』。

一読して感想、くだらねえ!!!

あきれました。よく出版したなあ。
「このミス」4位って、何がどうしてそうなったのか?
時間の無駄だから、忙しい人は読まないほうがいい。

まあ、くだらないんだけど、著者としては明らかに
確信犯(誤用)のようだし、ギャグは「下手な鉄砲」方式で、
大半がすべっている数々の寒いギャグの中に、たまに
ちょっとクスッと笑ってしまったものがあったりはする。

ホントか嘘かわかりませんが、歴史やら民俗学、易占、風水、
東洋医学などの雑学がいろいろ途中ではさまれているので、
そのあたりは思わず感心してしまったことも、渋々ながら、記しておきますか。

勁文社、2002年(事実上)倒産のため現在絶版。


※追記:角川文庫に入った。
スティームタイガーの死走
スティームタイガーの死走

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2004年2月16日 (月)

[本] 三位一体の神話 (大西巨人)

大西巨人「三位一体の神話」(1993年、光文社)

ある作家がある作家を殺す話である。
加害者ははじめから明らかなので、探偵役の人物(たち)が
どのようにして加害者を追い詰めるかを追う、いわゆる
倒叙ものの推理小説。

続きを読む "[本] 三位一体の神話 (大西巨人)"

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