[映画] 処女ゲバゲバ (1969)
舞台は富士の裾野らしい。
荒野を「密室」に見立てているらしいのだが、
よくわからなかった。
一見してわかるのは予算の少なさだ!
車とテントと十字架くらいしか小道具が出てこない。
すべて野外で完結している。
セリフは妙にやさしい言葉ばかりで、
こどもが書いた作文のようだ。
しかも棒読みで、演技は学芸会レベル。
しかしこの異様な凄みはなんだろうか。
モノクロの映像に、安っぽい音楽。
十字架に磔にされている裸の女。
荒野を走り続ける半裸の男。
そして暴力!暴力!
時代背景もあって、理解しきれない面も多々ある。
でも何となく、権力の抑圧に対する反発、理不尽なものへの
怒りのような感情は伝わりました。
いろんな意味で困惑させられる映画でした。
めずらしいものをみた、というか。
以下のサイトに画像が少しだけある。
http://www.cinemaskhole.co.jp/cinema/html/movei-2003-10.htm(上から5番目)
http://www2.odn.ne.jp/~cau51590/mukashi/showa/eizou.html#geba
処女ゲバゲバ
1969年 日本
監督:若松孝二
出演:谷川俊之、芦川絵里、林美樹、大和屋竺、木俣堯喬
・処女ゲバゲバ(ビデオ)
ビデオ買えるんだな。
若松孝二監督は「ピンクの巨匠」と呼ばれているそうだ。
かなり沢山の映画を撮っている人だが、調べてみると、
阿部薫と鈴木いづみをモデルにした稲葉真弓の小説
「エンドレス・ワルツ」の映画化(1995年)でメガホンを
とったりしている。
主演は町田康か! 観たいな。
・エンドレス・ワルツ(ビデオ)
脚本は大和屋竺。
キャストにも名前があるけど、どの人だったのかはまったくわからない。
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