[映画] 田園に死す (1974)
「書を捨てよ町へ出よう」を先に見ていたおかげで、
余計に面白く観ることが出来たように思える。
最初から理解することを諦めていたから、100%受動的に
楽しめたのかもしれない。
内容的にも実験映画の「書を捨てよ...」よりずっとわかりやすかった。
まともな映画というか、より正気に近い映画だと思う。
主人公の少年の顔が何の説明も無く白塗りだったり、
やはり白塗りで学生服姿の老人達が、三途の川にかかる橋を
粛々とわたっていたり、
あげくの果てには雛壇が川を流れてきたり。
妖しくてどんより暗い映像世界は、嵌まると抜け出せなくなりそうだ。
どうがんばっても上手く説明できない。
でも面白かった。気に入った。すばらしいと思った。
ひとつ言えるのは「書を捨てよ町へ出よう」と併せて観るのがおすすめ。
そのくらいだ。
田園に死す
1974年 日本
監督:寺山修司
出演:高野浩幸、八千草薫、春川ますみ、新高恵子、斎藤正治、原田芳雄、小野正子、高山千草、原泉、サルバドール・タリ、蘭妖子、ミスター・ポーン、三上寛、中沢清、粟津潔、木村功、菅貫太郎
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