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2005年1月 5日 (水)

家族(山田洋次)

長崎から北海道まで、家族が大移動する話。
3000キロの旅を約100分に押し込んで、ギュウギュウ詰めといった感あり。

いい映画なんだろうけども、一家の大黒柱たる精一(井川比佐志)があまりに身勝手で頼りなく、どうにも共感できない。
苦しい旅の終点、中標津が明るく希望に満ちた場所として描かれているのはよかった。
しかし失ったものがあまりに大きく、新天地にたどり着いた家族を素直に祝福する気持ちにはなれなかった。

笠智衆はすばらしく良かった。
後ろ向きで佇む一瞬のシーン、背中のなんと美しいことか。
立ち姿がスラリとしていて、実に格好がよい。

そして渥美清の存在感がすごい。
青函連絡船で乗り合わせた人というチョイ役なのに、なぜか強く印象に残った。
ひとことセリフを発したその瞬間に、画面にグイっと惹きつけられる。
なんだかわからないがこの人はすごい。

あまり好きになれない映画だが、笠智衆と渥美清の名演を見ることができてよかった。
この時代の日本の雰囲気をよく伝えている風俗資料的な映画としても貴重だと思う。


家族

1970年 日本

監督 : 山田洋次
出演 : 倍賞千恵子、井川比佐志、木下剛志、瀬尾千亜紀、笠智衆 、前田吟

家族(ビデオ)

松竹銀幕パックシリーズ25(ビデオ)
 #山田洋次監督「家族」「故郷」「同胞」3本のセット

息子・家族 山田洋次シナリオ集 同時代ライブラリー(本)

家族(goo映画)

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