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2004年12月 2日 (木)

おすすめの小津本

小津安二郎 新発見

小津安二郎 新発見

松竹編 
講談社(講談社プラスアルファ文庫) 2002年

これはいい本です!
小津映画鑑賞の手引として、いつも傍に置いておきたい一冊。
大船日記」とこれですね。

1993年に出た単行本の文庫版。
文庫ということで、価格もお手頃です。

目次

序章 小津安二郎の肖像と語録
第1章 小津映画の名優たち
第2章 小津映画の撮影現場
第3章 小津安二郎交遊録
第4章 小津安二郎の生涯
第5章 小津美学の秘密
第6章 小津映画と私
第7章 小津映画全作品
第8章 小津安二郎年譜

小津映画を見てると、脇役がやたらと気になったりするわけです。
そんなとき、すぐにその名前を調べることができる。
その俳優の他の出演作もわかる。非常に便利です。

松竹が総力編集したとあって写真も豊富。
ページを眺めていると数々の名場面が眼前によみがえってきます。
そんな意味でも相当楽しめる本ですよ。

第6章では、現代の日本の映画監督たちが小津映画についての文章を寄せています。
竹中直人の文章が特におもしろかった。
小津映画は「変」だ、というんですよ。
平凡な日本人の、何気ない日常を描いたのが小津映画だといわれているが、そんなことはない、と。
よく考えてみたら、あんな変な人たちがいるわけがないじゃないか。

うーん言われてみれば確かにそうかもしれない・・・。
たとえば「晩春」の原節子、ものすごくニコニコしながら自転車を漕いでいて確かにちょっと妙でした。
みんなが永遠の美女だというからそういうもんだと思っていたが、実はそんなに美人でもない気もする。
クッキリパッチリした顔で日本人離れしているなとは思うけれど。

とにかく他人の評価など気にせずに、自分の受け取り方で見たほうがよいのだ、ということですね。
それを竹中氏は教えてくれました。

小津安二郎 新発見(bk1)

(関連記事)
笠智衆『大船日記』(11/23)
晩春(11/21)
小津と語る(11/18)
東京暮色(11/17)
東京物語(11/11)

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