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2004年11月17日 (水)

東京暮色

ひたすら暗い映画。
小津作品の中でも異色の一編らしいですね。

有馬稲子が美しいのだが、全く笑顔を見せることがない。
原節子もこの映画では不幸な結婚に悩んでいる役。
二人の父親を演じる笠智衆は、なす術なくうろたえているだけ。

かつて母親が身勝手に家を出たときからこの父娘の悲劇がはじまっている。
しかしその母親(山田五十鈴)も人生の幸福を手にしてはいない。
あきらめの中で生きている。
一瞬現れたかにみえた雪解けのきざしも、はかなく消えてしまう。
どこまでも希望がない。

場面の切り替わりをお店の看板のカットのみで済ませてしまうシンプルさ。
うなぎ屋の「う」の看板や、雀荘の看板、喫茶店の看板。
そんな看板ばかりがなぜだか妙に印象に残った。
そんな中で、ラーメン屋の「珍々軒」というのに目を疑ってしまった。
当時は全く疑問に思われなかったのだろうか?
映画の本筋には関係ないですがね。

とにかく「苦い」映画でした。


東京暮色

監督 : 小津安二郎
出演 : 原節子 , 有馬稲子 , 笠智衆 , 山田五十鈴

小津安二郎 DVD-BOX 第二集
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