ゲオ
今日、ちょっと驚いたニュース。
HEAD CASE
1988年 早川書房(ハヤカワ・ミステリ文庫)
地味だな!
しかし面白かった。
ヒロインが普通っぽくてよい。
彼はがっかりしたらしいが、胸が破れた様子はなかった。へんなの、と彼女は思った。誰かが自分に気があるなんて聞くと、どうしてこんなにうさんくさい目で見てしまうのかしら。(p.280)
男性主人公の場合に多い粗雑さ、下品さなどはまったくないし、
女性主人公ものミステリにありがちなジメジメ感もない。
さっぱりしてて、女性にもすすめられるハードボイルドだ。
現在品切れ。
古本では安く手に入る。
カバー装画がとり・みきだったりする。
BREAKING THE WAVES
監督:ラース・フォン・トリアー
出演:エミリー・ワトソン/ステラン・スカルスガード/カトリン・カートリッジ
どう書くべきか・・・。
すごい映画だと思いました。
おそらく、この監督は天才であると思った。
しかし、天才と狂人は紙一重だとも言われるわけで・・・。
この監督、天才には違いないのだが、おそらく、
限りなく狂人に近いほうの天才なんじゃないか。
そして、間違いなく変態だ。ヘンタイ。
話が重いんだよなあ。
見るのに体力がいる。
理屈じゃなくて、気持ちの真芯に直接訴えかけてくる。
見終わって、ぐったりと疲れた。
しかし、何か今まで知らなかった種類の感動があった。
これは何だろうか。
全編通して手ぶれ映像なのが不安を煽っている気がする。
ヘビーな展開の中で、ヒロインの愛嬌ある表情は
ちょっと救いになってよかったかな。
プロテスタンティズム批判が裏テーマのようだ。
ヒロインが全力で愛情をかたむける、ダンナ役の人の髪型(ロン毛)と、
妙なおでこの広さが唯一気になった。
・奇跡の海(DVD)
・ラース・フォン・トリアー監督作品(ヒグマ文学堂)