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2004年4月18日 (日)

[本] 探偵家族/冬の事件簿 (リューイン)

FAMILY PLANNING

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『探偵家族/冬の事件簿』
マイクル・Z・リューイン 2004年 早川書房(ハヤカワ・ミステリ)

リューインといえば、心優しき探偵、アルバート・サムスンが活躍する
一連の作品が有名である。
そのリューインが、新しくスタートさせたシリーズが「探偵家族」。
家族全員で探偵業を営むルンギ家が、次々に持ち込まれる事件に
一致団結して取り組む。
「冬の事件簿」は、その探偵家族シリーズの2作目となる。

アメリカのインディアナポリスを舞台にしたサムスンのシリーズは、
スピンオフして刑事パウダーやサムスンの恋人アデルが
主人公となる物語を生んだ。
世界が拡がり、それぞれの連関はしだいにややこしくもなってきている。

加えて本編のサムスンものも、シリーズを重ねるにつれ、
ときに実験的とさえ思えるようなセオリーを無視した、
意表を突いた物語展開が多くなる。
やがて、サムスンが探偵の資格を失うかも?という局面にまで行き着いてしまった。
めちゃくちゃやりすぎて、収集がつかなくなってきたのか? 
作者は続編を書くのにちょっと苦労しているという噂が聞こえてくる。

そこで新たに登場したのが、探偵一家ルンギ家。
イタリア系の8人家族。それぞれ個性的でキャラが立っている。
これだけバランスよくガッチリした設定ができていれば、このシリーズは
永遠に続けられるんじゃないか!?

ステレオタイプな家族ということで、訳者解説では「サザエさん」一家に例えられている。
私が連想したのは「渡る世間は鬼ばかり」。ミステリ界の橋田壽賀子ドラマだ。

違う世代間の会話で小さな誤解が生じて、それが修正されないまま話が進み、
雪だるま式に大きな誤解に発展していくのがおかしい。
普段は家族に縁がない一匹狼の私立探偵ものを好んで読んでいても、
この家族は楽しい。
家族っていいもんだと、ちょっと思う。

「冬の事件簿」では、爺ちゃんと孫のコンビがいい仕事をする場面がある。
家族それぞれの組み合わせで、また面白い展開が生まれそうだ。
次回作も期待。

登場人物紹介のページに、

  フィリップ・フォックスウェル・・・白骨

とあるのが笑いました。

bk1の購入ページへ
探偵家族/冬の事件簿

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